飛行機と新幹線の意外な共通点。

近年の公共交通は殆どが禁煙となっています。
飛行機は国内・国際問わず全席禁煙です。新幹線においてもN700Aが導入されて以来は全席禁煙が主流となった。喫煙者には世知辛い世の中と思う、私もその一人です。
飛行機の場合は搭乗すると到着地で降り立つまで喫煙することはできませんが新幹線の場合は喫煙ルームが設けられているので乗車しても喫煙は可能です。この喫煙ルームを利用する時に配慮する方か?そうでないかが解ります。グリーン車は専用喫煙ルームが10号車に3名スペース、指定席は7・15号車に3名スペース×2の4部屋、自由席は3号車に3名スペース×2部屋があり譲り合いで利用します。無神経な方はずっと居座り、中には数名で占拠する戯け者もいます。ニコチン切れで苛々している方は思わず物言いをしてギクシャクする場面もある。

この喫煙ルームは壁上部の隙間から煙を吸い上げ排気している。少し興味があり通り掛かった車掌に話を伺うとこんなシステムとなっていた。
列車が一定速度を越えると外部のダンパーが開き自然と排気する、速度が下がるとファンで強制排気する仕組みらしい。つまり飛行機のトイレと同じ仕組みとなっている。新幹線レベルの速度だと気圧変動が発生し超高速で走行している間は車内の空気は外へ逃げようとする運動がおこる。飛行機のトイレも同様で一定の高度に上がると外圧と内圧の差が大きくなり機内の空気は外へ逃げようとする。トイレで水を流すと耳がツーンとするのは瞬間的に圧力が外へ逃げるため気圧変動が発生するからです。
新幹線の喫煙ルームで煙が一瞬逆流する時がある。
対向列車とすれ違う時とトンネルに入った瞬間です。喫煙者の方は思い出し興味があったら1度ウォッチしてみてください。

こんな利点に気付くとはさすが日本人の技術です。
ちなみに世界中を飛び回る飛行機に設置されている殆どのトイレはmade in Japanなのです。
日本の技術者は凄いと改めて感じるのでした。