プロ化とは何ぞや?

日本ラグビーは昨年のワールドカップでの躍進により熱が上がっている。イレギュラーな形でシーズンインをしどの試合も開幕から多くの方がスタジアムへ観戦に来てくれていた。しかし残念なことに新型コロナウイルスが猛威をふるい感染防止策の為に第7・8節が延期となった。

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こればかりは仕方ないことである。色々意見はあろうが延期することにしよう、いつか再開する日はくることを信じ我慢して待つのみ。

 

しかしそんな中断している最中に残念な一報が流れた、あるチームの選手が違法薬物で逮捕されたのだ。その絡みで第9・10節も延期となった。全選手を対象にコンプライアンス教育を行い再徹底するためだそうだ。再徹底とは昨年の夏に2名の逮捕者を出した時にコンプライアンス教育を行った。そのチームはプレシーズン出場を辞退した。逮捕されたのはコカイン所持であった、違法薬物における逮捕だった。

そして昨夜の会見で今季全ての試合中断を発表した。

 

ワールドカップ日本大会も大成功で終え過去開催と比較しても全てが最高の盛り上がりだったと評価された。日本ラグビー協会も役員が変わり日本ラグビーが新たな時代への開花期を迎えスタートした最中での出来事に残念無念としか言いようがない。

日本ラグビー最高峰のリーグはプロリーグではない、中にはプロとしてプレーしている選手もいるが大半は企業プロとして活動している。企業プロとは? ラグビー選手であると同時に社員として働いているのです。参考になるのが昨年夏に放送されたドラマ『ノーサイドゲーム』のアストロズです。普段は仕事して業務終了後に練習している。騙されたと思って読んでみてください、結構夢中になりますよ😁

 

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昨年にプロ化構想の具体的な話がチラホラ出たが… 沈んだ。

そもそもプロ化する為には何が必要なのか? 経済的なことは大事だ。何をするにせよ金が無ければ何も出来ないのだから。しかし一番大事なのはそのプロリーグに参加する選手とファンではなかろうか? 

コロナ騒動で不観客試合を試みようとしたが延期にした競技や踏み切った競技がある。大相撲大阪場所、無観客で踏み切ったが本当にあれでよかったのだろうか? 何か忘れてはいないだろうか? 誰しもが違和感を感じていると思うが最初の一歩を苦渋の決断をして場所に挑んだ。

では一つ質問したい、相撲協会からみてファンとは何ぞの? 

今回日本ラグビー協会トップリーグにお尋ねしたいのは選手の声や意見は聞かないのか? ファンの意見は聞かないのか? どうせコンプライアンスについて考えるのなら全員を巻き込んでやれよ。全員とはトップリーグの選手から高校や大学ラガー、それらを取り巻くファンのことである。

現に年明け早々に大学ラグビーチームの選手が大麻所持で逮捕されている。違法薬物や大麻での逮捕はラグビー界に限らず芸能界や一般社会人でも後を絶たない。そういう社会になってしまったということを立証しているのだから、社会的に貢献するのなら全員対象にやるべきだと思う。

 

この国のラグビーがプロ化出来ない要因は最初の一歩であるファンとの格差? 温度差? そのような壁があるからだと思う。選手たちはその壁を取っ払い我々と直に接してくれるのに壁を作ってしまう。

他のスポーツファンがラグビーを観戦に来て最初に驚くのは選手との距離感だと言う。試合後にクタクタとなった選手は嫌々やっている訳ではなく親しみを込めて接してくれる。それすら取り上げ(その要因は一部ファンにある訳だが) 今度は選手・ファンから試合をも取り上げてしまうのではプロ化なんて到底無理な話である。

つまり物理的(金だ会場だ)より精神的(コミュニティーや期待感)が大事だということです、あくまでも自論だけど。

 

と長々と独り言で愚痴ってみました。