常に考えなさい‼ と言われ続けた子供時代。

小学生の頃より『何をするにも考えなさい』と言われて育った。遊び・勉学・ラグビー等々・・・。
終いには食卓でのレイアウトまで言われた。御飯茶碗の位置、おかずの位置、汁椀は何処にレイアウトすればスムーズに食事が出来るのか? とにかく“考える”ことをさせられた。
我が家は8人家族、ロクデナシ博打狂いの父親、看護婦をしながら6人の子育てをする母親、兄・姉・弟に妹と手が回らない故に自分の事は自分で片付ける習慣を義務付けられた。その為には『考える力』を徹底的に叩き込んだと母親は申していました。
そんな学生時代を過ごしたモノで我が人生において崖っぷちに追い込まれても最悪な結末だけは常に間逃れ何とかやってきた。

先日ある記事を読み違和感を感じた。先ほどニュース番組でも特集で報じられ苛立ちを感じた。
近年よく耳にする『貧困家庭の子供による進学問題』ってヤツだ。給食費が払えない等の義務教育課程なんてモノは税金で賄えば良い。そんなのは国家が義務付けているのだから税金で何とかしろというのが私個人の持論である。私が問題としているのは大学進学というところである。経済的な理由から進学を諦めるといい中には“悲劇のヒロイン”ぶっている甘ったれた若者が多い‼ 貧困家庭で育った私達はやりたいことがあってもやれないのか?不公平を感じる、と申していました。
私から言わせれば茶っちゃら笑えるちゃう、そんな無知な者にチャンスを与えても無駄にするだけである。何故ならその時点で貧困を言い訳にしているからだ。今思えば私の家庭も『貧困家庭』に該当するほど貧しかった。しかしそんな言葉が無い時代ゆえに見向きもされなかったと思う。もっと言えば都営住宅に住む家庭なんてそんなモノだ。貧しいなら貧しいなりに遣り繰りして知恵を付けて生きてきた。
進学を目指すならどのようにして道を切り開くか、何が必用で何を用意しどのタイミングで実行するか、奨学金制度とはどの様にして受けるのか等をインターネットの無い時代に調べあげ道筋を切り開いた。金持ちだからと言って思い通りに事は進まない。
つまり報道の特集で出ていた高校生は単なる『無知』なだけである。それを特集した報道番組のスタッフもまた無知であると申しておきたい。
本当に目指すモノ、志すモノがあれば知恵を振り絞り何とかするモノである。少なくても今の日本社会で生きているのなら道は己次第で開ける。中東のように流れ弾が飛び交い明日にも命を落とす環境ではあるまいし隣の共産党国家や半島にある北側の国家のように人権が存在しない訳でもない。

例えばオリンピック7人制ラグビーの女子代表メンバー山口真理恵選手、彼女は高校時代に本気でラグビーに打ち込むことを決意しオーストラリアへ渡ることを目指した。そこでネックとなるのが経済的な面である。しかし彼女は自分で調べたり尋ねてヤマハのクラブチームが推奨する奨学金制度を知りオーストラリアで留学した。やがて来るであろう女子ラグビーの時代を見据えてのことだったと思う。


とにかく貧困を名乗っている高校生に問わず『考える』ことを怠っている若者が多い。仕事でも漠然と作業を行い指摘されないと誤りにも気付かない短絡的なヤツ。日頃から考えていない怠けた脳ミソ、いざという時に考える力が無い故にテンパり訳の解らんことを仕出かすというのがオチだ。

いつから日本人はこんな短絡的な者の集りとなったのか? 本当に情けない話だ。

『無知は無理解を生み 無理解は憎怨を生み 憎怨は戦争を生む』

スポーツの世界でよく耳にする『相手をリスペクトする』とあるが無知な状態で試合に挑んでも勝ち目はない。リスペクトをすることで相手を知り理解して考え作戦が生まれる。
残念なことだがメジャーリーグイチロー選手があるほどの記録を打ち立てたが破られた元メジャーリーガーは認めなかった。つまり“リスペクトする”ということをしていない。だから野球はマイナースポーツのままなのだ、米国の野球は日本やキューバの野球に敵わない訳だ。あの元メジャーリーガーも考える力が無い、自分が小さくつまらんPRIDEの為に否定的な発言をすればその先に何があるのかを全く考えていない。あのような醜い米国人を見ると私は日本人で良かったとつくづく思う。

長くなったが何にせよ『考える』ことを怠るなってことを申しておきたい。